管理業務の基盤を固める役割を担うことで、私と一緒にフィリピン支援活動を最大化してください!
こんにちは、アクセス理事長の野田さよです。
アクセス創立から35年目を迎えた今年。
私はアクセスの新理事長に就任することを決め、それを機に、アクセスの活動をより深化・進化させていく決意をしました。就任から8カ月、たくさんのチャレンジを経て、一緒に活動を創ってくれる仲間も増え、とても充実した日々をすごしています。
そんな中、10月末に非常勤スタッフ1名が、新しいチャレンジに向かってアクセスを卒業しました。陰ながら、大きく私を支えてくれていたスタッフでした。
そこで新たに、私の想いに共感してくださる方を1名、非常勤スタッフとしてお迎えしたいと思います。これまでの経験を活かして、NGOのバックオフィスワークを支えてくれる方、誰もが対等に本音で語り合う職場を体験したい方。
ぜひ、ご応募ください。心からお待ちしています!
本ページの目次
アクセス、3つの活動の柱
アクセスが活動を始めたのは1988年。京都のお菓子メーカーの社会貢献活動の一環として始まり、当初の活動は、日本に暮らす外国人の方々へのサポートが中心でした。創設者の一人がフィリピン人だったこともあり、90年代に入ってからフィリピンでも活動するようになりました。
現在は、次のような3つの活動を柱として活動しています。
どんな課題に、どう取り組んでいるのか
私たちが取り組むのは、フィリピンにおける貧困問題と人権侵害です。
1.子どもへの教育支援
6人に1人が小学校すら卒業できない(2015年フィリピン教育省)という現状の中で、経済的な困窮は子どもたちを苦しめ、貧困から脱け出す力を奪っています。アクセスは子ども教育サポーターの皆さんと一緒に、子どもたちに就学のチャンスを届けています。同時に、子どもたちと保護者に対して子どもの権利ワークショップ/セミナーを実施。権利を侵害された時に、協力して解決する力をつける活動を継続して行っています。
2.フェアトレードを通じた生計改善
働きたくても仕事がないと悩みもがくフィリピンの女性や若者のために、フェアトレードの仕事創りもしています。手作りのグリーティングカードは、2枚作れば、1.5キロのお米を買えるだけの収入になります。生産者の権利を侵害しない仕事を届けるとともに、生産者自身が主体的に事業運営する力をつけようと働きかけています。
3. 日本の若者が参加しやすい国際協力活動
貧困や人権侵害を生み出している世の中のしくみを、多くの日本の若者に理解してもらいたいという想いから、スタディツアーやインターンシップにも力を入れています。問題の構造的な原因について学びながら、社会を変えていくためのアクションを起こせるよう、若者たちの協働の場をつくることも、アクセスの大切な活動です。
今回募集するポジションの仕事内容
現在、日本事務局スタッフ5名とボランティア・プロボノ30~40名が、上記の3つの活動に取り組むためのチームをつくり、日々活動を行っています。今回募集するスタッフの方にも、チームの一員となって力を発揮していただくことを期待しています。
携わっていただく主な業務は以下の通りです。
- 支援者対応業務の一部(継続支援のお願いに関する事務/年間支援者数約800人)
- 経理業務の一部(いただいたご寄付のデータベース入力および経理データとの照合作業)
- 子ども教育支援業務の一部(翻訳ボランティアとの連絡・調整、翻訳、書類の管理、支援者情報管理など)
- メールニュースの編集・発行(一部の記事執筆を含む)
- その他、理事長のサポート業務
想いの込もったご支援を1つ1つきちんと記録したり、支援者の方々と子どもたちの間の交流を橋渡ししたりすることで、地道にコツコツ、信頼されるNGOとしての実績を積み重ねていく大事なポジションとなっています。海外のフィールドで子どもたちと直接触れ合うといった華々しいポジションではありませんが、すべてのNGO活動の背後には、こうした地道な管理業務があり、その積み重ねがあるからこそ、子どもたちや女性の暮らしを支え、改善していくことができます。
企業における事務スキルが大いに生かせる業務内容です。ボランティアさんとの協働は、未経験の方にとっては最初は難しいかもしれませんが、経験ある職員がサポートします。エクセルやSalesforceなどを多用するため、数字やデータの管理に苦手意識のない方のご応募を期待しています。
あなたのスキル、経験、アイデアを生かして、私たちの活動を一緒に発展させてください!
アクセスが大切にしている6つのこと
- 当事者の声にしっかりと耳を傾ける
- 社会を変えるのは「私たち」という自覚
- 力を合わせ、ともに変えていく(協働)
- それぞれの考えを尊重し受け止めた上で、最善の結論を出す(対話)
- 生きる力・変える力を伸ばすために、安心できる場を創る
- 支援する側・される側を固定せず、相互に力を伸ばし合う
理事長・野田からのメッセージ
私はアクセスを「世界一安心できるNGO」にしたいと思っています。
安心できる職場でこそ人は力を発揮できる
アクセスはかつて、どのスタッフも1年で退職してしまうという残念な職場でした。10年近くそういう時期が続いて、「これはさすがに何かがおかしい!」と自覚。2016年ごろから、少しずつ組織風土を変える努力をしてきました。そうした模索の中で気づいたのが、「安心できる場」「安心できる関係」の重要性でした。
2016年以降、私は、誰もがのびのび過ごせ、いろんな意見を言える職場づくりを目指してきました。最初はちょっと緊張したとしても、話してみると案外だいじょうぶで、もっと話してみようと思えるような…。普通っぽくふるまったり、きちんとしなきゃと思わなくていい。気負ったり、虚勢を張ったりする必要がなく、飾らない自分でいられる。自分らしさって何かよくわからない人でも、無理しなくていい空間。そういう場でこそ、人は自分の持っている潜在能力を最大限発揮できる、と気づいたからです。
そんな想いで組織風土の変革に取り組むようになって7年。今では入職7年目、6年目のスタッフが活躍しています。同時に、「一人ひとりの職員が持つ強みや個性が仕事の中で活きる職場では、そのアウトプットも最大化される」ということも実感するようになりました。
100%誰にとってもいつでも安心できる場にはなれていませんが、それでも「アクセスは心理的安全性が高い場だ」と言ってくれる職員やボランティア・プロボノが増えています。
納得感を持って働けるよう、対話を重んじています。
アクセスでは、常勤・非常勤、正職員・契約職員といった違いに関わらず、すべての職員に対して、想いや考えをどんどん表明してもらっています。いろんな立場の職員が対等に話し合い、良いアイデアがあれば、日々採用して改善を重ねていきます。そのため、「上司の指示通りに作業をする」という働き方を希望する方には、しんどい職場です。
「このワークフローはやりにくいな」と思った時に、「アクセスはこういうやり方の組織だからしょうがない」と諦めるのではなく、よりよいやり方を模索することが求められます。一人では解決策が見いだせない時は、「解決策が思いつかず困っています」と声をかければ、みんなが寄ってたかって一緒に考えてくれる風土があります。
自分の視点で意見を表明することがとても評価されます。異なる視点を持った多様な人々と対話しながら、一致点を見つけたり、最善の策を探し出したりする忍耐力、対話力が鍛えられます。対話を重んじるアクセスの働き方に慣れてくると、納得感を持って仕事に取り組むことができると思います。
ここまで読んでいただいて、「面白い」と思って下さった方は、ぜひご応募ください!
活動を通じて得られる経験
- NPO/NGOにおける管理業務を遂行する力が伸ばせます
- ボランティアの方々と協働するために必要なスキルを伸ばせます
- 主体的に物事を考えたり、目的の達成に向けて論理的・計画的に考える力が伸ばせます
- 希望する方は、フィリピン・スタディツアーに実費のみでご参加いただけます(業務時間外/有給休暇活用可)
募集要項
対象人物像
- アクセスの理念や、大切にしていることに共感できる方
- 自らの職務経験を活かして社会に良い変化を生み出していきたい方
- 個人プレーではなく、チームで動くことを楽しめる方
- 目的達成のためなら、超コツコツ地道な作業も積極的に取り組める方
- 課題に直面した時、主体的に改善のための方策を考えようとする方
- 改善のために仕組みをつくったり仕組みを変えたりすることができる方
応募資格
- 京都市伏見区の事務所にて勤務できる方(部分的なリモートワークは応相談)
- PCの基本操作ができ、新しいソフトフェアの使い方の習得に抵抗感のない方
- ボランティアやインターンの方々と協働しての活動を楽しめる方
- 英語で基本的な業務コミュニケーションができる方(読み書き)
- 日本語での文章の読み書きが苦でない方
こんな経験のある方を歓迎します
- 社会人経験が3年以上ある(社会人経験が短い方の応募も受け付けます)
- NPO/NGOなどでボランティアやインターンとして活動した経験がある
携わっていただく業務の特徴
- フィリピン現地で子どもたちや女性と直接かかわる活動は原則としてありません。
- NGOの日本事務所における管理業務を幅広く担っていただきます。
- 寄付者の個人情報や寄付額など、数字やデータを間違いのないように管理する業務の割合が多いです。
- Microsoft office(主にExcel)、Salesforce、Googleのオンラインサービス、Mailchimp、Messenger、LINE、WordPress、Canvaを使います。
- 職員・ボランティアなどと、メールやMessengerなどを使ってコミュニケーションする場面が多くあります。
- 子ども教育支援の業務においては、日本語ー英語間の翻訳をしたり、フィリピン現地スタッフとメールやMessengerで連絡をとっていただきます。
- メールニュースの編集にあたっては、操作画面が英語で表示されるソフトウェアを使用していただきます。
- メールニュースに掲載するため、アクセスの活動について月1回の頻度で、短い記事を書いていただきます。
- 子ども教育支援関係の業務は7~12月に集中します。1~6月は、理事長の補佐として、多分野に渡る業務を必要に応じてお願いする予定です。
*英語力など、求められるスキルのレベルについて応募条件に見合うかどうか迷われた場合は、ぜひお気軽にご相談下さい。本ページ記載のスキルに該当しない項目がある方でも、応募は歓迎です。
活動場所
アクセス事務所(京都市伏見区深草/最寄り駅 京阪藤森駅、地下鉄・近鉄:竹田駅)
雇用形態
契約職員・非常勤
- 最初の3カ月は試用期間
- 契約期間は1年間(2023年12月1日~2024年11月末/契約更新あり、雇用期間の定めのない契約への移行あり/勤務開始日は相談に応じます)
- 一部リモート勤務、業務委託からのスタートなど、ご希望の雇用形態があればご相談ください。
勤務時間
- 週18時間(6時間×週3日が基本/事務所の開所時間は9:30~18:30)
- フレックスタイム制度あり(コアタイム11:00~15:00、試用期間終了後移行可)
- 定休日は日曜日・月曜日・祝日/年末年始・夏季休暇あり
- 繁忙期は月10時間程度の残業あり
給与
時給 1100円
福利厚生
■社会保険: 労災保険
■交通費: 月15,000円まで実費支給
■福利厚生:
・有給休暇(6ヵ月勤続後から取得可能)
・育児・介護・産前産後休業制度
募集人数
1名
採用の流れ
- 本ページの内容を熟読し、本ページ内の動画を視聴
- 本ページからダウンロードしたエントリーシートに記入して、アクセスに提出
- アクセスより書類選考の結果通知
- 面接・事務所での活動体験(応募時、遠方にお住まいの方は相談に応じます)
- 英語試験(書く・翻訳)
- 採用決定
※面接および活動体験は、「応募者を審査する」のではなく、応募者とアクセスがお互いについての理解を深める場にしたいと考えています。カジュアルな雰囲気でいろいろなことをお話しすることを通じて、応募者の方がやりたいこと、望む働き方、大切にしていることをお聞かせください。また、アクセスがどんな組織なのか、どんな人がどんな思いで働いているのかも、多面的に知っていただければと思います。
応募〆切
2023年11月24日(金)
*エントリーシートの提出があった方から順に、書類選考や面接を行っていきます。
*期日より前に採用者が決まった場合は、その時点で募集を終了します。
応募前のオンライントークも歓迎です!
エントリーシート提出の前に、今回の求人やあなたの希望する働き方・やってみたいことなどについて、カジュアルにお話ししてみませんか? ご希望の方は、こちらから希望日時をお知らせください。
応募はこちらから
ボタンをクリックすると、エントリーシートが表示されます。エントリーシートのファイルをダウンロードして、必要事項を記入し、アクセス事務局までご提出ください。提出から1週間以内に、書類選考の結果をご連絡します。
お問い合わせ
本求人についてのご相談・お問い合わせは、担当・野田まで、ご連絡下さい。
TEL 075-643-7232
メール office★access-jp.org (★を@に置きかえて送信してください)