便利な暮らしのウラにあるもの。
消費者としての私たちは、「安く・新しく・便利な」商品を求めます。
「より早く・より新しく・より便利な」サービスを、「正確に・ていねいに・ミスなく」届けてほしい。
日本は、それらが滞りなく提供されつづける、世界でも珍しい社会です。
それを支えているのは、商品やサービスを作り、提供している人たちの過酷な労働です。
原料や商品を生産する「途上国」の人々の労働環境は、信じられないような過酷なものです。
- 低賃金で長時間の労働
- 不衛生・危険な労働環境
- 不公平な労働・契約条件
その上、生産に必要な天然資源開発は、国際的な激しい市場競争の中、大量生産と利益追求のために環境破壊を引き起こし、周囲の人々の暮らしに大きな負の影響を与えています。
「途上国」の人々の貧困問題は、より安い商品を求める「先進国」の暮らしの実現のために生み出されていると言えます。
そうやって生産された商品やサービスを提供するために働く日本の労働者もまた過酷な労働環境に置かれているのではないでしょうか。神経を張り詰めて「笑顔」でお客様に接し、家族との時間を犠牲にして長時間のサービス残業に耐える。時に心や体を壊し、働きすぎによって命さえ失うこともある…。
もう一つの暮らし方、働き方を求めて
もっと、みんなが幸せに暮らせる暮らし方、働き方はないのでしょうか?
見えないどこかの誰かを犠牲にしない、そんなライフスタイルはどうしたら実現できるのでしょうか。
そうしたもう一つの暮らし方、働き方を求めて、世界のさまざまな場所で、さまざまな人々が、さまざまな実践を行っています。
アクセスは、世界で繰り広げられている実践に学びながら、自分たちの身の回りで、もう一つの暮らし方、働き方がどうしたら可能かについて考え、話し合い、実践する場でありたいと思っています。
私たちの日本での活動
- 誰も犠牲にしない、もう一つの暮らし方、働き方を考え、話し合い、実践する
- 同じ想いを持った人たちが出会える場をつくる
この2つを目的に、以下のような活動をしています。
フィリピンからヒントをもらって暮らし方を考える
アクセスはフィリピンで長年にわたり貧困削減に取り組んでいます。
そうしたなかで、フィリピンの人たちの暮らし方や、働き方から学ぶべきことがたくさんあることに気づいてきました。
フィリピンを訪れた人たちは、日本との違いとしてこんなことを挙げます。
「時間の流れがゆっくりだった」
「人々が笑顔で、明るく、楽しむことを大切にしている」
「家族や友達を大切にしている姿がステキだった」
きっと、フィリピンの人たちの生き方は、
日本で暮らす私たちが「幸せに生きるためのヒント」になります。
アクセスは、空気を読まなくてもいい、ふつうであることを求められない、場です。
自分の意見を言えば浮いてしまう。
社会問題について話すと「意識高いね」と言われる。
そういうの、しんどいなと感じているあなたと、ぜひつながりたいと思っています。
イベントやボランティア活動に参加して、同じ想いの人とぜひつながってください。