アクセス・サポーター
現在 51口/目標100口
スタツア出発の季節に想う
アクセス事務局長 野田さよ
2月の第4週。
コロナ禍がなければ、ちょうど今頃、春のスタツアに出発していたでしょう。ドキドキしながらツアーリーダーと参加者の皆さんとで飛行機に乗り、ムッとするような暑さのマニラ空港に降り立つ…そんなシーンを思い浮かべると、懐かしさがあふれます。
フィリピンでの体験を思い出すとき、あなたはどんな気持ちになり、誰の顔を思い出しますか?
私は、皆さんのはじけるような笑顔を思い出します。
真剣に語り合った時のまなざしや、心ゆさぶられて流した涙。
握った子どもたちの手の感触や、お母さんが出してくれた手料理。
世界の貧困問題が「他人事」から、「私の知っているあの人の苦しみ」に代わっていったこと。私にできることは何だろう?と考えずにはいられなかったこと。
「あの人たちの苦しみをなんとかしたい」という想いを共有し、スタツア後もサポーターとしてアクセスの活動を支え続けてくれている人たちの数は、なんと500人以上。アクセスが33年間、進化しながら活動を続けることができたのは、サポーターを続けてくれて来た皆さんのおかげです。皆さんの存在を、心から誇りに思っています。
アクセスの強み「生きる力・変える力を伸ばす」って?
お母さん、お父さんたちの願いに応えて
スタツアで出会ったお母さん、お父さんたちの夢はいつも、「子どもに十分な教育を受けさせること」でした。「仕事がほしい、自分で稼いで子どもに教育を受けさせたい」と願う保護者にもたくさん出会いました。そんな想いに応えるべく、私たちはずっと「子どもに教育、女性に仕事」を届けることを活動の中心に据えてきました。
その中でいつも大切にしてきたのは「モノ・カネを提供するだけの存在になってしまわないこと」でした。貧困や子どもの権利侵害に苦しむ子どもたちや女性が、自らの力でしんどさから抜け出せるように。「生きる力・変える力」を伸ばす(エンパワメントする)ことを、何より大切なことだと考えてきたのです。
「生きる力・変える力」というと、イメージしにくい人もいるかもしれません。ざっくりというと、次の3つだと、私は考えています。
たとえば、ペレーズに暮らす不登校気味のAちゃんの存在が気になる、近所の保護者さんの目線で考えてみましょう。
「Aちゃんが学校に行けていないのはよくない、なんとかしたい」という想いや意見を持つ力。「Aちゃんのために何かできないかな」とほかの保護者と話し合って対策を話し合う力。「Aちゃんの家族に働きかけてみよう」と決め、ほかの保護者と協力して実行してみる力。そうした力は、誰の中にも眠っていて、実践を通じて、どんどん伸ばしていくことができます。(実際にこうした地域の保護者の働きかけによって、不登校を克服できた子どもがペレーズにいます。)
あなたも、スタディツアー中、同じような経験をしたのではないでしょうか。
貧困のリアルを目の当たりにして、「これって○○が原因なのでは?」といった意見を持つようになり、「この現状を解決するために私たちに何ができるだろう」と、参加者同士で何度も語り合った。そして帰国後も、サポーターを続けたり、ボランティアやインターンとして活動したりして、自分にできることを実践し続けてきたと思います。そう考えると、スタツアもまた、「生きる力・変える力」を伸ばす場だったのではないでしょうか。
貧困や人権侵害をゼロにすることは、たぶんきっと、できません。
でも、フィリピンと日本で、私たち一人ひとりが「生きる力・変える力」を伸ばしていければ、その痛みや苦しみを軽減させることはできます。貧困や人権侵害を生み出す構造を知り、それを変えていくために行動することもできるでしょう。
そうして一度身に着けたその力は、実践するほどに私たちの中に根付き、自分や自分の大切な人を守る盾として、力を発揮し続けていきます。
サポーターを増やすことで実現したい5つのこと
「生きる力・変える力」を伸ばすトレーニング・センターとして、進化してきたアクセス。
でも、アクセスはこの数年、構造的な赤字を抱えています。その背景には、フィリピン側での事業経費が増えてきた一方で、収入を増やせずにきたことがあります。
1997年に18人への支援として始まった「子ども教育プログラム」は、現在、290人にまで拡大しています。これに伴い、フィリピン現地の担当スタッフも7人(うちパート2名)にまで増えました。質の高いプログラムを実施するには熱意と能力のあるスタッフが欠かせませんが、そんなスタッフの多くはアクセスよりも条件のよい職場に転職してしまいます。私たちも給与アップの努力をしてきましたが、それでも行政・企業・大手NGOと比べると太刀打ちできるレベルではありません。
フィリピンの物価上昇に伴う経費の増加も負担になっています。学用品、電気代、家賃など、活動に欠かすことのできない経費が、年々増加しています。
このまま赤字が続けば、2023年度には「経営危機」を迎える可能性もあり、そうなればスタッフ解雇や事業規模の縮小を余儀なくされることになりかねません。
もし今、月1000円の寄付を毎月継続してくださる方を500人増やすことができたら。
年間収入は600万円増えることになり、資金繰りに余裕が生まれ、子どもたちや女性へのサポートの質を上げることにつながります。スタッフの給与も、もう少しアップさせられるかもしれません。
マンスリー・サポーターを500人増やす…
無謀な目標かもしれません。
でも、皆さんと一緒なら、実現できるような気がするのです。
赤字から完全脱出し、私は次の5つのことを皆さんと一緒に実現したいと思っています。
まずは今日から始まる「#生きる力にアクセス」キャンペーン期間中に、マンスリー・サポーターを100人増やすことから始めたいと思います!
社会人になっても関わり続けられるアクセスに
社会人になってから、サポーターを続ける以外の活動ができずにいる
できればもっと、参加している手ごたえのある関わり方をしたい
そんな声を、たくさんのサポーターの皆さんから聞いてきました。
そこで、2022年度の始まりとともに、マンスリー・サポーターのための「オンライン・コミュニティ」を立ち上げたいと思います!まだ詳細は明かせないのですが…少なくとも月1回はオンラインで集まれる場を設け、いろんなテーマで語り合える場にしたいと考えています。今のところ出ているテーマは次のようなものです。
- フィリピン・バーチャルツアー
- 生きる力を伸ばすワークショップ体験会
- フェアトレード商品の生産体験
- アクセスの活動を充実させるアイディアだし会
- フィリピンの貧困と日本のつながりを語る会
- 現役インターンとの交流会
アクセスの集まりですから、一方的に話を聞くだけには絶対になりません。参加した誰もが安心して話せる空間をつくり、みんなが意見をシェアし、互いに気づきを得たり、刺激しあったりできる場にしていく予定です。アクセスという接点で、新しい出会いを楽しんでもらえる場にもなると思います。
いずれは、マンスリー・サポーターの皆さんの中から、このオンライン・コミュニティの企画運営に携わってくれる方を募っていきたいとも考えています。社会人でもできるペースで、アクセスの活動をもっと面白く、もっとディープにしていってもらえたら、こんなにうれしいことはありません。
マンスリー・サポーターとして、私と一緒に歩んでください。
1. 現在、年5000円のアクセス・サポーターの方へ
- 月1000円~のマンスリー・サポーターとなって、活動と経営の両面を支えていただけませんか?
- マンスリー・サポーターになると、オンライン・コミュニティに参加いただけます
- キャンペーン期間中(2022年2月22日~3月19日)にマンスリーに切り替えてくださった方(先着30名様)には、アクセス・オリジナルステッカーまたはフェアトレードのクリスマスカードをプレゼントいたします
- ニュースレター「となりのアジア」(紙版・電子版)や活動報告書を、これまで通りお届けします
2. 現在、既にマンスリー・サポーターの方へ
- 月々の寄付額アップをご検討いただけませんか?
- オンライン・コミュニティに参加いただけます(寄付額をアップしない方も参加いただけます)
- キャンペーン期間中(2022年2月22日~3月19日)にマンスリーに切り替えてくださった方(先着30名様)には、アクセス・オリジナルステッカーまたはフェアトレードのクリスマスカードをプレゼントいたします
- ニュースレター「となりのアジア」(紙版・電子版)や活動報告書を、これまで通りお届けします
3. 「#生きる力にアクセス」キャンペーンを広げてください
- ツアー中に仲の良かったメンバーに連絡を取ってみてください。もしその人が「#生きる力にアクセス」キャンペーンのことを知らなければ、本ページのURLをぜひ伝えてください。
元スタツア参加者向けURL: https://dev.access-jp.org/wp/access2022st - 「生きる力・変える力」に興味をもってくれそうな人があなたの周りにいませんか?子どもや若者の生きる力の育成に関わる方はもちろん、部下の育成に悩んでいる方や、クライエントのエンパワメントに取り組んでいる福祉関係の方々にとっても、アクセスの活動がヒントになるかもしれません。こちらのキャンペーン特設ページをぜひ、ご紹介ください。
一般の方向けURL: https://dev.access-jp.org/wp/access2022 - まだまだ一部にしか知られていないアクセス。あなたの周囲の人たちにその存在を知ってもらえるよう、SNSの投稿をシェア・RTしたり、ストーリーズで紹介してください。このキャンペーンが、新たに何万人もの人々にアクセスの存在を知ってもらうきっかけになればと願っています。あなたの想いとともに、ハッシュタグ「#生きる力にアクセス」を添えていただけると、とってもうれしいです!
愚直にコツコツ、アクセスらしく。
マンスリー・サポーター500人集まらないと経営がやばいんだよね?
3月19日までに100人集めるって、そんなペースで大丈夫?!
そう、不安になって下さっている方もいるかもしれません。
そうですねぇ…私もほんとは、ちょっと不安です。
でも、いきなり500人集めるぞ!
って走り出すのも、目標が大きすぎて現実味がなくて。
達成できる気がしなくて、すごく怖いのです。
26日間で100人。
高い目標だけど、みんなで頑張ればできそうな気もする。
そんな絶妙な目標で走り出して見るのが、アクセスらしくていいんじゃないかな?と思っています。
まずは、なかまを100人増やす。
そして、オンライン・コミュニティの中で皆さんと話し合いながら、また次の目標を設定し、等身大のアクセスにできるチャレンジを1つ1つ重ねていくのがいいんじゃないかと思うのです。「資金がヤバい!」という瞬間がこれからもやってくるかもしれません(高確率で!)。でも、ギリギリでも滑り込みセーフでもいいから、皆さんと一緒に私たちらしさを失わずに歩んでいきたいと思っています。
「生きる力・変える力」を伸ばすチャンスを、フィリピンの子どもたちや女性、そして日本の若者たちに届け続けられるように。どうかこれからも、私と一緒に歩んでください。
アクセス事務局長
野田さよ
サポーターからのメッセージ
大学時代にアクセスのおかげで自分が生きる理由を見つけることができました。それからビジネスの道に進み、起業家として世間的には小さな成功を納めることができました。ですが、時々自分を見失うことがあります。
自分の仕事が本当に世の中のために、人間のためになっているのか。
そんなときに思い出すのはアクセスでの青臭い活動の日々です。
みなさんの仕事は「人類のための仕事」です。自分の過去を振り返ってもアクセスでの仕事は最も誇り高い仕事でした。私も皆さんに負けないような仕事をこれからやっていきたいと思います。
社会人として自信を失うこともある中、アクセスのツアーに思い切って参加したこと、GETでボランティアとして体験したことは、私に自信をくれます。教員として社会科を教えていて、毎年なにかしらの単元でフィリピンでの写真や動画を見せながら話をしています。今は世界地理をしていたり、総合でSDGsについて学習していて、子どもたちと世界について考える機会が多いのですが、自分の無知を痛感すると同時に、自分の授業を通して「国際に興味を持った!」「世界が広がる感じがした!」と言ってくれた子がいて嬉しかったなんてこともありました。色々悩み迷っている毎日ですが、今の自分なりの答えを出しながらぼちぼちいきたいと思っています。
アクセスの、現地の人たちと二人三脚で貧困に向き合う長年の活動が途切れてほしくないという思いで、マンスリーサポーターになりました。 キャンペーンの成功を応援しています。
知ってる?ちょっとお得な「寄付金控除」
アクセスに寄付していただくと、約40%のお金が戻ってきます!
アクセスは京都市から認定を受けた「認定NPO法人」です。認定NPO法人へのご寄付は、税控除の対象となります。
月1,000円のご寄付の場合
最大で、5,000円(41%)戻ってきます!
- (12,000-2,000)×0.4(国税分40%)= 4,000円
- (12,000-2,000)×0.1(地方税分最大10%) = 1,000円
月5,000円のご寄付の場合
最大で29,000円(48%)戻ってきます!
- (60,000-2,000)×0.4(国税分40%) = 23,200円
- (60,000-2,000)×0.1(地方税分最大10%) = 5,800円
- 地方税も寄付金控除の対象となりますが、控除割合は各自治体によって異なります。
- 上記は「税額控除」形式ですが、人により「所得控除」形式のほうが有利である場合もあります。詳しくは最寄りの税務署にお尋ねください。
- 地方税の控除に関する手続きや控除の仕組みの詳細については、各地方自治体にお問い合わせください。
マンスリー・サポーターになる
- 寄付額を選択した上で「クレジットカードで寄付をする」をクリックしてください。
- クレジット決済完了後、表示されるフォームを使って、アクセス・サポーター(年5000円)を継続されるかどうかご回答ください。
- VISA、MASTER、JCB、American Express、DINERSカードがご利用いただけます。
- 株式会社Robot Paymentの電子決済サービスを使用しています。
- お申込みの前にクレジットカードご利用案内をご確認ください。
- 個人情報は、事前承諾なしに、第三者へ開示されることはありません。(個人情報保護方針はこちら)
- マンスリー・サポーター費は、寄付金控除の対象となります。詳細は寄付金控除についてのページをご覧ください。
月々の寄付額をアップする
こちらのフォームから、希望月額をお知らせください。
マンスリー・サポーターに関するよくある質問
1回だけの寄付はできますか?
はい、可能です。こちらのページから、お手続きください。
退会したい時はどうすればいいですか?
お電話(075-643-7232)か、お問い合わせフォームからご連絡ください。3業務日以内にお手続きいたします。
領収書はもらえますか?
はい、ご希望の方には郵送でお届けしています。
個人名義でのご寄付の場合:
12月末までにいただいたご寄付について、翌2月上旬頃にお届けします。早めの発行を希望される場合は、その旨、お知らせください。
法人名義でのご寄付の場合:
ご寄付いただく毎に、1か月以内にお届けします。